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「スポーツライター平野貴也の『千字一景』」第71回:帰還(明治大、小野雅史)

2018-05-17


“ホットな”「サッカー人」をクローズアップ。写真1枚と1000字のストーリーで紹介するコラム、「千字一景」

 挫折が成長への道だった。ジュニアからユースまでJクラブの大宮アルディージャで育ち、U-17日本代表の選出歴もある。順調なキャリアだった。しかし、高校3年生だった2014年、大宮はユースから2人の選手がトップ昇格を果たしたが、その中にMF小野雅史の名前はなかった。

 明治大で4年になった小野は今年4月、「ユースでは、トップに上がることだけを考えていたので(昇格できなかったショックは)大きかったし、初めての感情だった。でも、大学に入って本当に良かった。明治じゃなければ、今はない」と人生の岐路を振り返った。

 当時、大宮ユースの指導スタッフから「見返せ」と言われ、3年時の夏の日本クラブユース選手権では4試合で3得点をたたき込み、冬には高円宮杯プレミアリーグ参入戦でゴールを奪って、後輩に新しいステージを用意した。

 高卒プロにはなれなかったが、大学で試合に出る自信はあった。スペースを使う感覚、状況判断、左足の精度と武器は持っていた。ところが、対人練習の多い明治大では、上級生に打ちのめされた。当時の4年生は、ほとんどがプロになった世代。「本当に苦しんだ。相手を抜けないし、ワンツーとかも通用しないし、守備でもフィジカルが足りなくて簡単にやられた」と苦い思いをさせられた。一つの転機だった。悔しさを味わい、弱点克服に挑んだことで、プレーの幅は大きく広がった。

「本当に悔しくて、やっていく中で、ドリブルとか個人で相手をはがす部分ができてきた」

 4年生になった今季は10番を背負い、中盤でボールを奪い、前を向いて攻撃的なパスを放ち、前に出てシュートを狙える選手になった。大宮のアカデミーで磨いてきた巧さという武器を生かすベースが整った。今季の関東大学1部では第2、3節で連続ゴール。強烈なミドルもたたき込んだ。小野は「プロでプレーしている仲間に早く追いつきたい。まず、今のチームを勝たせること。その中でほかの選手との違いを作り出したい」と目標を語った。

 シーズン前には大宮のキャンプにも参加し、攻撃的MFとしてプレー。良い手ごたえを得て話が進み、5月16日に来季の大宮加入が発表された。取材で話を聞く度に「大宮に戻りたい」と言い続けた男は、大学でたくましさを増し、悲願の大宮入りにこぎ着けた。クラブから評価されたのは、前を向いたときの攻撃力だ。大宮への帰還は、成長を証明する挑戦になる。技巧、頭脳だけに頼らず、球際で激しく戦いながらゴールを目指す。進化した姿を示すときがやってきた。

■執筆者紹介:
平野貴也
「1979年生まれ。東京都出身。専修大卒業後、スポーツナビで編集記者。当初は1か月のアルバイト契約だったが、最終的には社員となり計6年半居座った。2008年に独立し、フリーライターとして育成年代のサッカーを中心に取材。ゲキサカでは、2012年から全国自衛隊サッカーのレポートも始めた。「熱い試合」以外は興味なし」
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スポーツライター平野貴也の『千字一景』-by-平野貴也

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